Column:愛犬ライフ犬の健康 | 2025.07.28

🐶【夏の犬の体調管理】急にお腹を壊す原因とその対策とは?

健康 梅雨から夏にかけて急にお腹を壊す原因は?

梅雨から夏にかけて、急に体調を崩してしまうワンちゃんが増えます。

  • 下痢や嘔吐…

  • ひどいと血便まで…

  • でも「いつもと同じご飯」「特別なことはしていない」

そんな経験、ありませんか?

実はちょっとしたことがきっかけで、体調を大きく崩してしまうことがあるんです。





🌀気候と体調:犬にとっての“夏の落とし穴”

近年の日本の夏は異常です。春や秋が短く、急激な温度変化が犬の体に大きな負担をかけています。

  • 35℃を超える日が連続

  • 室内は冷房、屋外は高温

  • 気温差で自律神経も乱れやすい

犬は自分で快適な場所を探し、冷たい床にお腹をつけて寝たり、冷風が来る場所に陣取ったりします。これは、熱中症対策としての本能的な行動です。

しかし、そこに思わぬ“落とし穴”があります。





🧫常在菌と腸内環境:冷えが悪玉菌を目覚めさせる!?

犬の腸内には多種多様な常在菌が住んでおり、バランスをとりながら共存しています。
しかし、次のような行動がバランスを崩す原因になります。

❄️よくある行動

  • 冷たいお水・氷を与える

  • 保冷剤やクーラーの風でお腹を冷やす

  • お腹を床に直接つけて寝る

🧬犬の体温と腸内菌の関係

種類 平均体温
人間 35〜37℃
38〜39℃

犬の腸内は高体温環境に適応しているため、常在菌は通常はおとなしくしています。
しかし、冷たい水や冷風で腸の温度が1〜2℃下がると…

  • 今まで共存していた菌が異常繁殖

  • 悪玉菌化して腸内で暴れ出す

  • 結果として、下痢・嘔吐・血便へとつながる




💡体験談:よかれと思ったことが逆効果に…

私もそのことを知らずに、大切な愛犬を2週間以上血便にしてしまったことがあります。

お散歩時、氷を入れた冷たいお水をこまめに与えていました。最初は便が緩くなり、その後は嘔吐。すぐに病院へ行きました。

良くなったと思って同じことを繰り返したら、次は2週間も血便が止まらず…

【良かれと思ってやったこと】が、愛犬のお腹の不調の原因になっていたのです。




✅夏に気をつけたい体調管理のポイント

🌡体温管理

  • 急激な冷えは腸に悪影響

  • クーラーの風は直接お腹に当てないように工夫を

  • 保冷剤の使いすぎも注意

🧣お腹の保温

  • 冷えが気になる子には薄手の腹巻きがオススメ

  • 夜間やクーラー中は特に有効

🥤お水の温度

  • 冷たいお水や氷水ではなく、常温の水が理想

  • 冷蔵庫で冷やした水も避けて

🥗腸内環境のサポート

  • **発酵食品(納豆・甘酒・乳酸菌)**で腸内菌のバランスを整える

  • 食物繊維の多い野菜(さつまいも、キャベツなど)も適量で




🧘‍♀️まとめ:ほんの少しの「温度管理」で防げる不調

夏は熱中症だけでなく、“冷えすぎ”による腸の不調にも注意が必要です。

ほんの少し気を配ることで、ワンちゃんが元気に夏を過ごせます。

「いつもと同じことしてるのに…」ではなく、
「ちょっと気をつけてあげよう」で、大切な体調を守ってあげましょう!




🐾この夏、できることから始めよう!

  • お散歩前に水の温度チェック

  • クーラーの風の向きチェック

  • 腹巻き導入!

愛犬の腸と体温を守って、元気に夏を乗り切りましょう!

 
 
 


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