Column:愛犬ライフ犬の健康 | 2024.08.31

犬の健康  夏から秋になる 免疫力が落ちる季節に気をつけてあげたいこと

立秋を迎えて、朝晩の空気が涼しくなり過ごしやすくなってきました。                                   長い夏から解放されて、爽やかな季節になってくると、夏の疲れが出て免疫力が落ちるのもこの時期です。
今日は、夏から秋に変わる季節の変わり目に身体に起こる変化や気をつけてあげたいケアについてお話ししたいと思います。

季節の変わり目は免疫力が落ちやすい(秋編)

 

🐾体調管理で気をつけてあげたいこと

 

◆温度管理

夏から秋に変わる時、急に涼しくなったりとワンコも体温をうまく調節できないことがあります。
夏の疲れが出て食欲が落ちたり、疲れやすくなったり、お腹の調子を崩しやすくなります。
特にお腹の弱い子は、腹巻や洋服などで体温調節をしてあげましょう。

 

◆アレルギー対策

秋はアレルゲンが増える季節です。
特に気をつけてあげたいのは、花粉や雑草や落ち葉など、お散歩中のお外の環境です。
ワンちゃんにも花粉症はあります。最近良くくしゃみをするなーと感じたら、花粉症かもしれません。
お外から帰ってきたら、毛や皮膚に付いたホコリや花粉を取ってあげる様に蒸しタオルで拭いたり、ブラッシングしてあげると効果的です。

 

◆スキンケア

気温が変わることや、湿度が低くなると皮膚が乾燥します。
乾燥が原因でかゆみが出て、手足を舐めたり、身体を掻いたりすることが多いのもこの季節です。
ワンちゃんの肌は、人間の肌の1/3の薄さと言われていて、何倍も薄くでデリケートです。
乾燥するとダメージが大きく炎症を起こしやすいです。なるべく乾燥させない様に保湿のケアをしてあげましょう。
保湿を考えると、シャンプーは月に一度程度にして、体臭が気になる場合は週に1度程度水で洗い流してあげる方が肌には優しいです。

◆運動量の管理

涼しくなってくると、人もワンちゃんもお散歩が楽しい季節になってきます。
適度な運動を維持することは、体調を整えて免疫力を高める上で大切なことです。
ワンちゃんの年齢を踏まえて、歩き方・姿勢などの身体をチェックしなからお散歩すると、健康状態を知るきっかけにも繋がります。
尻尾が下がっていないか? 背骨が曲がっていないか? 歩き方は楽しそうに歩いているか?
など気を付けてみると、今日の体調はどうなのかを簡単にチェックできます。

🐾免疫力を高める食べ物

季節の変わり目は免疫力が落ちやすいです。栄養価のことを考えると旬の食材を食べることがカラダにも1番の良いことです。
免疫力を高めるために、秋にオススメの食べ物を紹介します

 

◆かぼちゃ

ビタミンAやカロテンが豊富で、免疫機能をサポートします。

 

◆サツマイモ

ビタミンB6やC,食物繊維が含まれており、免疫力を強化します。

 

◆りんご

ビタミンCや抗酸化物質が含まれ、免疫系を支援します。
ただし、種や芯は取り除いて与える様にしましょう。

 

◆にんじん

ビタミンAや抗酸化物質が豊富で、免疫機能を高めます。

 

◆キノコ

シイタケ・エノキ・舞茸などは、免疫機能をサポートするビタミンDや抗酸化物質を含んでいます。
ビタミンD:骨の健康を支え、免疫機能をサポートします。

β-グルカン:免疫システムを京香する効果があります。
抗酸化物質:細胞を保護し。全体的な健康を促進します。

 

◆魚

鮭やサバなどの魚は、オメガ3脂肪酸が豊富で炎症を抑える効果があります。
これにより、免疫力を高めることができます。

など、旬のものは栄養価が高いので、季節ごとに積極的に使ってあげたい食材になります。
いつものご飯にプラスしてあげると効果的だと思います。

 

東洋医学では「燥邪」の季節

秋に気を付けたいことを東洋医学の観点でお話ししたいと思います。

じっとりとまとわりつくような大気に汗ばんでいた肌は、風に吹かれて、さらりと乾いて空気が乾燥するため、秋は「燥邪」に侵されやすくなると言われています。

「燥邪」とは、乾燥によって体内の水分が不足して、さまざまな不調を引き起こす状態のことです。
からだの中で最も乾燥を苦手とするのは肺と大腸です。
肺は東洋医学的には、気のエネルギーを生成して全身に巡らせるとともに、血液、水分の巡りや排泄にも関与します。
肺が弱ると、新しい気のエネルギーができないため、呼吸器症状だけでなく、抵抗力(免疫力)も低下します。
大腸の乾燥も全身倦怠感や免疫力の低下につながります。乾燥は美容面にも大きく影響します。
年齢を重ねることを「枯れる」といいますが、見た目の若さも失われがちです。
「燥邪」の時期に大切なケアをについてお話ししたいと思います。

 

◆水分補給

十分な水分を取って、体内の乾燥を防いであげることが大事です。

あまりお水を飲まないワンちゃんには、ウエットフードや鶏肉などの煮汁のスープ(塩分なし)や、水分の豊富な野菜などを与えて必要な水分を補ってあげると良いでしょう。

 

◆保湿

肌の乾燥を防ぐために保湿クリームやオイルを使用しても良いでしょう。

 

◆食事

乾燥をふせくために、潤いを与える食品(例えば:梨・白キクラゲ・豆腐)などを与えると良いでしょう

 

◆室内環境

加湿器などを使って室内の湿度を保ってあげると良いでしょう。また、過度なエアコンの使用は避けましょう

 

◆ストレスを与えない

ストレスは対象を崩す原因になります。ストレスを避けて十分な休息を取らせてあげましょう。

 

お家でできるケア

秋になると免疫力が低下しやすいとお伝えしてきました。

簡単にできるケアをご紹介していきます。

 

◆お家でできる簡単マッサージ

血流が弱いのは、「万病の元」と言われています。そして、血流の弱いワンちゃんは意外と多いのも事実です。

マッサージは、血流を良くすると共に、リラクゼーションや筋肉緩和、愛犬とのスキンシップが取れる大切なものです。

 
では、犬のマッサージの基本的なやり方を説明します。

◆準備

  1. 環境を整える: 静かで落ち着いた場所を選び、リラックスできる雰囲気を作ります。暖かい場所が望ましいです。
  2. 犬の体調を確認する: 犬が体調不良や痛みを感じていないか確認しましょう。特に病気やケガがある場合は、マッサージを避けるべきです。
  3. 犬をリラックスさせる: マッサージを始める前に、犬がリラックスできるように軽くなでたり、優しく話しかけたりします。

◆マッサージの手順

  1. 軽く撫でる: マッサージの前に、まずは軽く撫でて犬をリラックスさせます。これにより、犬がマッサージを受け入れやすくなります。
  2. 圧をかける: 指の腹を使って、優しく圧をかけながらマッサージします。圧を強くしすぎないように注意し、犬の反応をよく見て調整します。
  3. 円を描く: 指先や手のひらで、犬の体の部位を円を描くようにマッサージします。これにより筋肉の緊張をほぐすことができます。
  4. 筋肉のストレッチ: 軽く筋肉を伸ばす動きも効果的です。足を優しく引っ張るようにしてストレッチしますが、力を入れすぎないようにしましょう。
  5. 背中と首: 背中や首もマッサージします。これらの部位は特にストレスがたまりやすいので、注意深くマッサージします。
  6. お腹と足: お腹や足もマッサージしますが、特にお腹は敏感な部分なので優しく行います。

◆注意点

  • 力加減: 犬の体がリラックスしている時は、やや強めの圧でも大丈夫ですが、痛みを感じるようであればすぐにやめてください。
  • 長時間のマッサージ: 1回のマッサージは10〜15分程度が目安です。長すぎると逆にストレスになることがあります。
  • 体調の変化: マッサージ中に犬が不快そうにしたり、痛がるような反応を示した場合は、すぐに中止し、必要なら獣医に相談しましょう。
マッサージを続けることで、犬との絆が深まり、犬の健康にも良い影響を与えることができます。定期的に行うと良いでしょう。

 
 
 
これからの季節、元気で過ごすために気を付けたいことを書いてみました。大切なワンちゃんのケアに役立ててみてくださいね!


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