Column:Dog Scan Therapy愛犬ライフ | 2023.12.31
こんにちは😊
犬の健康「未病予防」犬の歯周病についての真実「アンジーの抜歯」編
ドッグスキャンセラピー🐶
ペッロボニート です。
今日は前回のブログの続きのお話です。
犬の歯周病について 歯周病からつながる病気って本当?
抜歯編(アンジーの場合)うちの愛娘アンジーは、全身麻酔での抜歯では無く、口内洗浄(週に1度程度)をしながら歯の自然脱落をする方針に決めました。(2022年10月)
でも、それからも色々調べたり、数人の獣医さんとお話しをする機会があり
毎回、歯周病と抜歯に関してのご意見を聴くこと、そして獣医さんによって違う見解を伺うことが出来たのは私にとって、とても勉強になりました。
今回は、その情報を纏めたので、ご参考までにご一読頂けると幸いです。
アンジーは、2023年9月頭に歯が欠けて歯髄(歯の神経)が表面に出てしまってからは、週に2回の口内洗浄をしてもらっていました。
ワンちゃんは虫歯にならないと言われていますが、歯髄が出てしまうと虫歯の様な症状になってしまうそうです💦
週に2回の口内洗浄は、酷くならないための予防のために必要とのことでした。
毎日の歯磨き 週に2回の口内洗浄
お口の中をキレイに保つために続けていました。
さて、今日の本題はここからです。
巷で言われている「歯周病が原因でなる病気」って、どこまで真実!?
口内洗浄を決めてから、数人の獣医さんとお話しする機会がありました。
アンジーの場合、西洋医学の獣医の先生だけでなく、
ホメオパシー、ホリスティック専門、西洋+ホリスティックで治療をされている獣医師の先生とご縁を頂く機会があり
その専門分野の獣医師の先生のご意見を伺うことが出来ました。
★ホメオパシーの先生は、獣医師として長年従事している中でお薬だけでは治すことに限界を感じて本場のイギリスでホメオパシーを勉強されたという先生です。
その先生は歯科の治療もされている方で、最初は「犬の歯周病は歯を抜いてしまった方が良い!」という判断でした。
でも、その後に口内洗浄の話をしたら、「もししっかり通えるなら、口内洗浄で自然脱落が一番良い方法だと思う」
そう意見は変わりました。
→私たち飼い主が、どんな情報を持っているか?相談の仕方でも先生の意見は変わります。
★ホリスティック専門の先生
この先生がお話を聞いて衝撃を受けたんです!
オーストラリアで長年獣医師をされた経験がある方で、海外の獣医師とも交流のある先生です。
その先生から聞いたお話しが2つが巷で聞いている話と正反対のお話でした。
①無麻酔での歯石取りは絶対してはいけない!
アメリカの獣医師で歯の権威の先生が、犬の無麻酔歯石取りは絶対にしないで欲しい
犬にとって、百害あって一理無し
無理に歯石を取ったところからバイ菌が入ってしまう可能性もあり、歯石取りでのトラウマで歯を磨かせてくれなくなることがある。
日本では無麻酔歯石取りが流行っている様だが、絶対にやめさせた方が良い!
②歯周病が原因で心臓病や他の病気に繋がる可能性について
ネットや誇大広告で歯周病が原因で「心臓病」や「認知症」になるとあるけれど
それは、100%無いとは言えないけれど、相当レアなケースです。
生まれてから1度も歯磨きもされず、歯が溶けてしまって口臭がすごい子であれば、もしかしたら可能性があるかもしれないけれど・・・
歯磨きをしたり、歯磨きガムをあげていたり、ある程度ケアされているワンちゃんならほぼ心配無い。
お家でちゃんと可愛がってケアされているワンちゃんであれば、ほぼ歯周病が原因で心臓病になる子はいません!
↑このお話には、とても衝撃を受けました。
今までネットで拡散されている情報は、本当なのでしょうか?
ネットに上がっている情報を鵜呑みにするのは危険だと思った瞬間です。
(この話を聞いてから、数人の獣医さんにお話を聞きましたが、やはり答えは同じで余程の歯周病でなければ病気に直結することが考えにくいそうです)
実は、この話をお伝えしたママさんが
「うちの子の心臓病は、私の歯磨きが原因だと思って毎日ごめんね!と謝っていたの・・・」
そう涙ながらにお話しされたママさんがいらっしゃいました。
きっと、毎日ご自分のせいで病気になったと自責の念をお持ちだったのだと思います。
もし、全くの勘違いで苦しんでいたと思うととてもやるせない気持ちになります。
もし、同じ様に悩んでいるママさん、そしてお友達がいらしたら教えてあげてくださいね!
大切な我が子の健康面は、飼い主さんにとってはとても重要な問題です。
間違った情報で、心を痛めていらっしゃる方がいることは、とても悲しいことです。
ここからは、もう一つの本題へ
無麻酔での抜歯のお話をします。
うちの愛犬の場合ですが
アンジーは抜歯を勧められてからは、週に1度の口内洗浄を約1年間
歯が欠けて歯髄が見えてからは、週に2度の口内洗浄を約2ヶ月半
お口の中は、ある程度キレイに保つことが出来たと思います。
でも、しばらくすると歯磨きをしていて痛がる素振りをし始めたんです😅💦
ついにその時が来たな・・・
かかりつけの獣医の先生も
「アンジーちゃん痛がり始めましたね。抜歯のタイミングかな
小さな歯だから、3〜4分ですぐ抜けますよ。
当日は、朝ごはんを食べないで来てくださいね。入院せずに直ぐに帰れますよ」
そういうお話だったので、いつも通りお散歩して、ご飯を食べさせずに
朝一番に診察してもらえる様に病院に行きました。
先生は私を安心させるために睡眠導入剤をアンジーに注入する時も抜歯の時も立ち会わせて下さいました。
ただ、抜歯が始まってから直ぐに、先生から
「大臼歯もグラグラしているので一緒に抜いてしまいましょう!」
急遽、手術内容が変更になったんです💦
「え!?・・・聞いてない・・・」
でも、始まってしまった手術、後戻りは出来ません。
結局、20分を越す大手術。
アンジーは途中で意識が戻ってきてしまった様で
睡眠導入剤をもう1度注入することになってしまいました💦(当初の倍の量になりました😅)
これには、私もアンジーも心の準備ができていません。
アンジーには、3〜4分で終わる簡単な手術なので、抜歯のことを敢えて伝えずに病院に連れて行っていたんです😅
アンジーは眠っていますが、抜歯はとても痛そうで立ち合っている私が倒れそうになり
処置室を出たり入ったりを何度も繰り返していると
私の尋常じゃない行動に、他の患者のママさんが心配して声を掛けてくださるほど・・・動揺していたんだと思います💦
大臼歯とその隣の小さな歯の合計2本を抜く大手術。
その後、大臼歯を抜いた後の歯茎を縫う処置をしてから
睡眠導入剤が醒めて、意識がハッキリするまでが約10分くらい。
手術が始まって、全ての処置が終わり、アンジーが私の元に帰ってくるまでの時間は約40〜50分でした。
私は、急な追加の大手術で頭の中はパニック💦
アンジーは、いきなりの手術で何をされたのか分からないらしく身体全身が震えていました💦💦💦
痛み止めと化膿止めの注射をしてもらい、
「夕方からはご飯を食べられると思うので食べさせてあげてください」
そう先生に言われて帰されました。
いやいや、大臼歯と小さな歯を2本抜いて、歯茎を縫っているのにご飯が食べられるはずない・・・
この時は、無麻酔での手術をしたことを後悔している自分がいました。
その日は、手術後1日アンジーを抱っこして一緒に寝て過ごしました。
腕の中でアンジーはずっと震えているし、生きた心地がしなかったです💦
夕方5時ごろ、消化が良く食べやすいはずの大好きなお芋をあげても食べてくれません。
心配になって、病院に電話しても「もう少ししたら食べるから心配しないで様子を見てください」とだけ言われる始末。
夜7時になって、再度様子を見ながら
アンジーの大好きなものだけを選んであげてみると
美味しそうにパクパク食べてくれました❤️
やっと一安心
アンジーの強さに感謝✨
人間だったら、痛くて口を開けるのも難しい状況だったと思います。
ワンコの野生の強さを見せてくれた瞬間だったと思います。
ご飯を食べて元気になった後のアンジーに、
「ママがちゃんと説明しなくて、痛い思いをさせてごめんね・・・」と
しっかり謝りました。
次の日から、アンジーは何事も無かった様に
ご飯をもりもり食べて、お散歩も楽しそうに元気に走り回っていました。
手術後のダウンタイムも無く、エリザベスカラーをつけることも無く、
次の日からは普段通りの生活を送れました。
長々と取り止めもない内容になってしまいましたが・・・・😅💦
結論としては
無麻酔での抜歯をお願いして良かったと思っています。
アンジーの場合は、ドッグスキャンなどで身体を日々調整しているので健康に問題が無かったこともあり
免疫力が高かったことも早く良くなってくれた一因だと思っています。
アンジーの歯周病で、色々な経験をさせて頂くことが出来ました。
そして、1番気を付けなくてはならないことは
治療方針を決めるのは、飼い主の私自身だということ。
どんな情報を掴むことが出来るのか?
それをどう選ぶのか?
今回のアンジーと私の経験が、少しでも皆様の参考になればと思います。
今回のお話は、私の信頼する複数の獣医師に伺った意見をまとめて掲載しておりますが、違うご意見の獣医師の方もいらっしゃると思います。
あくまでも1意見としてご一読頂けたらと思っております。
長文のお付き合いありがとうございました😊
「Perro Bonito」店長
蔵野 友美
Tomomi Kurano大手総合広告代理店 アカウントディレクターとして7年勤務後独立し、株式会社パ・ナッシェを設立。
2018年よりドッグスキャンセラピーを本格的に始動。